大きいシューズを買ってから膝が悲鳴を上げるまでの解説

「本当はもっと長く走りたいんです」と訴える方がいます。
約5kmを超えると膝痛になってしまう愁訴。

股関節の捻れが強烈で気持ちは真っ直ぐでも実際は着地の度に膝へトルクをかけている状態です。

これでは膝が悲鳴を上げるのも分かります。

他に詳しくお話を伺いますとシューズにも問題ありそうです。
その旨を話し2回目の施術までスポーツ店で足の細かい計測をされてきました。

そこで分かったのは実寸より2.5cmも大きいシューズで走っていたこと。
ワンサイズが0.5cmですから実に5サイズアップだったということです。

ホールド感のないシューズで走れば足が中で泳くことになる。

その不安定さを補おうとふくらはぎが緊張する。

強いふくらはぎの緊張は足関節の外旋をつくる。

その外旋に対し真っ直ぐ前に進みたい意識は勝手の効く股関節の内旋をつくる。

よって膝は外旋と内旋という2つのトルクを受け止めることになり壊す。

※上記はこの方の場合の推察なので、人それぞれ原因は異なるはずです。
膝痛ですが膝が悪いわけではありません。

靴選びの現実

驚くなかれ、これが大人も中高生も陥るシューズ選びの現状なんです。

スポーツでケガをする原因としての半分が間違ったシューズ選びにあると言っても過言ではありません。

施術でどんなに走れる状態まで整えても肝心なシューズがダメダメだったら症状を繰り返してしまいます。
せっかく楽しいことをしているのにケガに泣かされてしまっては本末転倒ですね。

今ではジャストフィットのシューズを手に入れ、さらには紐の結び方もマスターして10km以上も余裕になりましたね。
指導している部員にも伝えたらパフォーマンスも上がったそうで嬉しいご報告です。

私一人では伝える人数にも限りがありますから。
皆さんに知っていただいて米沢市のスポーツ界全体の底上げになってくれればね。

シューズの選び方、靴紐の結び方を教えても私には何の利益もありません。
スポーツ店には利益があると思いますが。

でもね、症状がなくなって笑顔になっていく姿は、何ものにも代えがたいご褒美なんですよ。

 

ABOUT ME

| 開業16年目の整体師

健康や姿勢のホントのところを伝授します | ひだまり整体院 院長 |【経歴】東京で長年の腰痛を克服し地元の米沢市で開業 ●山形県で唯一の姿勢分析師 ●妻子とネコの4人暮らし

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