施術の進め方

施術方針

①症状が出ているところではなく、その症状を引き起こしている原因を改善して繰り返さない方向にカラダを軌道修正することを目的としています。

②機械は使わず親が子どもにする手当てのように手技のみで施術をします。関節の調整は行いますがボキボキさせる矯正は行っておりません。

③1~2カ月に1回はセミナー(勉強会)に参加し、常に新しい情報や考え方を仕入れています。そこで学んだことを元に一般の方にも分かりやすく丁寧な説明を常に心掛けています。

もちろん上記以外に女性一人でも安心して通っていただけるように、ときには笑いを交えながらリラックスした雰囲気にしたいと常々思っております。

そしてあなたが「こうなりたい」や「治ったらもう一度チャレンジしたい」といった想いに対して私がどれだけ応えられるのかを一番に考えています。

施術を受けることによって明るい未来が見えるといいですね。

未来の医者は薬を用いず、人間の骨格、食事、そして病気の原因、予防に注意を払うようになるだろう

                    by トーマス・エジソン

施術の流れについて

1.カウンセリング(初回のみ)

『こんにちは どのような症状でお悩みでしょうか?』






初めてお越しいただくお客様には、まず現在お悩みの具体的な症状についてカルテに記入していただいてからカウンセリングを行います。 

どんな小さなこと(例えば子どもの頃に足首を捻挫してそのまま放っておいた等)でも施術をする上でヒントになる場合もありますのでお聞かせください。ここで骨格模型や筋肉の配置図等をお見せしながら施術するポイントを説明していきます。

2.検査

『まずは何気なく立ってみてください』






基本的に人間は2本足生活なので、立っているときの姿勢が一番そのときのカラダの状態を現しています。
立つ姿勢を見ることで流れがいい部分、反対に各関節の繋がりが悪い部分、無意識ですが明らかに一部位をかばっている、などバランスの悪いところが見えてきます。

そこである程度の施術ポイントを決めてから筋肉の状態、関節の可動域、神経の反応、といったような細かいところもチェックしていきます。
ここで関節の調整が必要かどうかを考えていきます。


3.筋肉や骨格・関節の調整

『症状を繰り返さない状態にしていきましょう』






カウンセリングや検査で不自然に見えた部位を中心に全体のバランスをみながら緩めていきます。

基本的に指を使いますが部位によっては肘を使ったりストレッチををかけながら無理なく調整します。

押圧しながらその筋肉の状態が今より更に悪くなると「どこまで痛みが広がってしまうのか」といったこともお話しします。

慢性的な姿勢の歪みがあると筋肉のみを調整しても、なかなか元には戻らない場合があります。
その場合には靭帯や腱も対象にして歪みを整えていきます。そうすることで神経が円滑に働き、生まれ持った本来の動きを取り戻しやすくなります。


4.腹部の調整

『腹部の筋肉がゆるむと腰も楽になります』






お腹の奥には腰の筋肉があり、腰痛や股関節痛に大きな影響がありますので、そのような症状の方はほぼ確実に調整します。

またお腹が張る要因として姿勢以外にも食生活の乱れにより、知らず知らずのうちにご自身で固くしている場合も多いので、その辺りもお聞きしながら施術します。
明らかに内臓が原因で歪みが生じている場合は直接その内臓に手を触れて施術することもあります。内臓が自由に動けるようになりますとお腹周りが軽くなりますよ。


5.頭部と首

『首周りの筋肉や血液・リンパ液の流れを調整します』






首の周りには頭部に痛みを飛ばす性質の筋肉が多数あります。
慢性的に頭痛がある方は、この周辺にある痛みを引き起こしている原因の筋肉を調整することで改善する例が多くあります。

顎関節の痛みは頭蓋骨の歪みが原因で起こる場合が多く、その際は位置関係を合わせて顔や首周辺の筋肉を調整することで改善が期待できます。頭蓋骨の調整は各関節の可動域改善にも繋がります。


6.今日からできる簡単なセルフケアをアドバイス

『ご自身のカラダに対する意識が変わるともっと楽しい生活に』






施術が終わるとしっかり呼吸ができ、体が軽い状態だと思います。
しかし、せっかく施術をしても日常の生活の中で無理のかかることがあっては症状も元に戻りやすくなってしまうので油断はできません。

特に長い年月を経て症状が出てきている場合はカラダにもその癖がついていて、それを改善するためには施術だけではなかなか追いつかない場合もあります。
そこで、また調子を下げてしまわないよう、それぞれの身体の状態に合せて日常生活でのポイントをアドバイスいたします。

例えば一般的に「腰痛の人は腹筋が弱いから鍛えなさい」と聞いたことがあると思いますが、私自身の経験上そんなことは無駄だと思っています。実際にシックスパックまで鍛え上げたことがありましたが腰痛は何一つ改善しませんでしたよ。

筋肉の多い少ないで症状が変わるなら、男性より華奢な女性・子どもは皆腰痛を持っていることになります。そんなはずはないですよね? 

こんな感じで一般的に信じられていることに対し、真逆に言うことも多々あります。
うさぎ跳びのように昔は常識だったことが現在では非常識となり得ますからね。

バランスが大事! 前後左右といったように筋肉の緊張のバランスがどの部位でも取れていれば関節は本来のポジション(ニュートラル)に戻ろうとしますからカラダを最小限の力で動かすことができます。言うなれば小学校低学年のようなカラダが理想です。

いっぱい遊んで「あ~ 疲れた」と言って帰ってきてグッスリ眠ると翌日には筋肉痛になることもなく元気に復活。皆さんも昔はそうだったのですから「未知の領域に行ってみましょう」ということではありません。年齢も性別も関係ありません。楽に動けていた頃の状態に戻すだけです。

まず大事なのは今の状態を知ることから。
クルマで考えると分かりやすくなります。

どこかに行きたいと思ったら
カーナビで行き先の「目的地」を入力しますよね。
でも「目的地」を入れるだけでは目的地に着かないんです。

「目的地」に着くには「現在地」も入力しないといけません。
「現在地」とはあなたの“今”のカラダの状態です。

地図上で現在地が分かればゴールまでの道順が何通りか出てきます。アップダウンの激しい道を選択し最短時間で行くか、緩やかな道でのんびり行くかは自由です。

私の役目としては道中お腹が空いたらおにぎりを渡したり、もう少しで登れそうな坂道を背中から押してあげるようなイメージと考えております。

忘れてはいけないのが新しい感覚に馴染ませる期間
それは残念ながらたった一回の施術では不可能なんです。

どんなに不調でもヒトは今までの状態に留まっていたいという自己保存の本能が働いてしまいます。簡単に言えば脳の仕業です。

でも、最初はぎこちなかったカラダが施術を重ねる毎に滑らかに、そして心地よくなっていきます。ここまで変化していけば不調の問題は既に解決しているでしょう。