おそらく人生の中で一度は誰もが経験していますよね、足の攣り。
その「ウォ~」っといった痛みで起こされると朝からテンションがた落ちですよね。
この「筋肉が攣る」という現象は単純にいえば筋肉の痙攣(異常収縮)です。
地域や年齢によっては「こむら返り」や「からす返り」と呼ぶこともあります。
筋肉は縮まったときしか攣らない
朝、一番攣りやすい部分はふくらはぎではないでしょうか?
もし、それが布団の中で「あ~ よく寝たー」と気持ちよくギューっと伸びをしている最中だったら止められるかもしれません。
つま先を伸ばすのではなく踵(かかと)側を押し出すように伸ばしてみましょう。
つま先を伸ばすとふくらはぎの筋肉が縮みます。でも、踵を伸ばすならそこが縮む(攣る)ことはありません。
伸ばす気持ちよさは、つま先より半減するかもしれませんが。
ただし、足首の角度によっては腓骨(ひこつ)筋というふくらはぎの外側が攣ることもあります。
何事もほどほどに…。
季節ごとの原因
夏は汗をかいて、冬は乾燥で水分やミネラルが不足になりがちです。ミネラルはミネラルでもマグネシウムが足の攣りに関係します。
この辺は詳しく書くと長くなりますので端折ります。
寝具も関係します。特に寒い冬に毛布の重みが追加されたとき。仰向けの状態では足の甲に掛け布団や毛布の重みが乗っかってきます。
すると足裏やふくらはぎは筋肉が収縮した状態を強いられるのです。
この状態が続くと寝返り等のワンアクションで攣ってしまうこともあり得ます。
冬季間は軽くても暖かい寝具で眠れるといいですね。
それでも起床時に攣ってしまった
起きてしまったことは仕方ありません。
冷静に対処しましょう。
異常収縮しているわけですので、ふくらはぎの筋肉を伸ばすような動きです。
こちらのサッカー選手をヒントに。
足裏を攣ったのなら母趾をつかんで手前に持ってくるように伸ばします。
いずれにしてもジワ~っとゆっくりが鍵です。
反射的に縮んでいるわけですので、勢いをつけて行えばプチプチッと小さな筋繊維が切れるかもしれませんよ。
どうすれば攣りにくくなるの?
コンディションがいい筋肉はいくら縮めても攣りません。
血流不足で強張った筋肉が攣りやすくなります。
硬くなる要因はいくつかありますが、ひとつは部分的な筋肉の使いすぎ(頼りすぎ)です。
特に前傾姿勢のような姿勢不良で筋肉へ負担を掛けすぎているパターン。
これは早めに足の骨(特に踵骨)へ体重を乗せるという本来の感覚を覚えないと繰り返しやすくなります。
いかに筋肉の過度な緊張をしなくても生活できるカラダを手に入れるか、ですね。
コツさえつかめば正しい姿勢を覚えることは意外と簡単ですよ。
セルフケアの限界
「毎晩ふくらはぎのマッサージをして寝ています」
いい心掛けですね~
でも、カラダをチェックしますと大腿部の内側が硬くなっている場合があります。
老廃物を運ぶ静脈のスタートを足裏とすれば、ふくらはぎは中流ですね。
そして大腿部が川幅の広い下流となります。
いくら中流の流れを良くしても下流で流れが滞っていましたら・・・せっかくのマッサージも半減します。
せめて大腿の内側をさするだけでも効果は得やすいと思いますよ。
マグネシウムオイルを足裏に塗布してから寝るのも効果的です。
睡眠中にマグネシウムを経皮吸収させるのが目的です。
ベタつくのが気になる方は“ゆるゆる”の靴下を履いてみてはいかがでしょう。
体内のバランスが崩れている方には特にお勧めします。
※このページでは起床時の足の攣りに限定しています。
脳梗塞の前兆や糖尿病、腎不全等でも攣りやすくなります。
頻繁に攣る場合は医療機関の受診も視野に入れてみましょう。