雪かきで腰痛にならない たった一つのコツ

雪かきをスコップで行うとき腰痛になりにくいコツ

ここ米沢では毎年冬になると必ず行わなければならないのが雪かきですね。その雪かきで腰を痛めてしまう方が毎年多いです。
特にスコップ作業で腰を痛めてしまう場合のメカニズムを紐解いていきましょう。

「それではスコップをいつも通りに持ってみてください」と言うと大抵は左側ですよね。

もう雪かきで腰を壊さなくなった私は右側の姿勢で行っています。

注目していただきたいのが左手です。
左側は逆手ですが右側は順手ですよね。

世界で一番重いものを頭の上まで持ち上げる人はウェイトリフティング(重量挙げ)の選手です。
さて、あの重いバーベルは順手と逆手どちらで持っているでしょう?


答えは順手でしたね。
このほうがカラダに余計な捻じれをつくらせず全身を連動させられます。
逆手では肩の部分運動になってしまいがちで腰痛を引き起こしやすくなります。
別競技のパワーリフティングでは右手は順手、左手は逆手と使い分ける選手もいます。

なぜ、肩の問題で腰痛になるの?

一般的に腰や背中の筋肉といえば「広背筋」をイメージされると思います。

腰椎や骨盤から始まって停止部位は上腕骨です。
膝を使わず腰部を固めたままで雪かきを行うと、背中・腰周りの筋肉に大きく負荷をかけてしまう使い方になります。

それに対して順手で持っている人は自然と膝の屈伸で連動させているので“腰だけ”といったような部分的に負荷をかけず雪かきができます。

見た目通り私は細腕なので、いかに腕力に頼っていないかお分かりいただけるかと思います。

ヒトのカラダの筋肉量バランスは下半身が約7割、上半身が約3割です。
それを考えると運動は下半身を主に動いたほうが断然効率いいわけですね。
雪かきに限らず、カラダを壊す方のほとんどは上半身でバランスを取りがちです。

腰高の積雪なら逆手のほうが作業しやすいですが、膝丈くらいなら圧倒的に順手のほうが楽に雪かきできますよ。
特に米沢市特有の湿った重い雪は投げるより「持ち上げる」に特化しますので順手が有利です。

逆手に適しているのは軽い雪を遠くに飛ばす場合ですね。
ソフトボール投げみたいな感じで「ヒョイッ」と。

米沢の重い雪の日はスコップを順手に持って鼻歌交じりで雪かきしてみましょう。

 

 

目からウロコ!体のホントのところ ページ一覧

ショック受けないでくださいね これが肩こりしにくい座り方

なぜ日本人は世界的に見ても肩こり患者が多いの? ※この姿勢についてのページでは読み進めるとショックを受けて気分を害される恐れが大いにあります。 特に「胸を張って顎を引く」という軍隊のような姿勢が健康にいいと心から信じてい …→続きを読む

知っていました? 巻き肩(前肩)って実は悪い姿勢ではないんですよ

巻き肩(前肩)って実は悪い姿勢ではなく、それが普通なんです まず、あなたに簡単な質問をします。 歯を磨くとき、顔を洗うとき、ハンドルを持つとき、肩甲骨の位置は斜め後ろ・真後ろどちらにありましたか? 「斜め後ろです」 「そ …→続きを読む

ストレートネックになってしまう人と正常な人との決定的な違い

ストレートネックは首だけの問題ではありません このページは「ショック受けないでくださいね これが肩こりしにくい座り方」を一読したあとなら、より理解しやすいと思います。 まず、ヒトの脊柱の生理的弯曲からおさらいしておきまし …→続きを読む

やってはいけない運動前のストレッチ

良かれと思って行っていたストレッチが実はパフォーマンスを下げていたなんて まず、質問です。 同じようなパフォーマンスの2人がいて、これからボール投げの勝負をします。 Aさんは開始ギリギリまで腕・肩周りを入念にストレッチし …→続きを読む

歩き方ではない外反母趾になる理由

外反母趾とシューズ選びのコツ 「人生で一度もハイヒールなんか履いたことないのに外反母趾になったんですよ」 「道路の白線のような一本ラインを踏むウォーキングを指導されたのですが、足がもつれる感じで疲れるんです」 「踵から着 …→続きを読む

雪かきで腰痛にならない たった一つのコツ

雪かきをスコップで行うとき腰痛になりにくいコツ ここ米沢では毎年冬になると必ず行わなければならないのが雪かきですね。その雪かきで腰を痛めてしまう方が毎年多いです。 特にスコップ作業で腰を痛めてしまう場合のメカニズムを紐解 …→続きを読む

そのやり方はNGかも 不妊症と逆子に対する考え方

あなたは礼儀を重んじ、真面目に生きる性格でしょうか 日本は世界一不妊治療を受けている女性が多い国です。 ですが、その治療による出生率は世界ワーストなんです…。何故でしょう? それは客観的にみても日本は「世界一真面目な国」 …→続きを読む

新しい視点 顎関節症から抜け出すポイント

口を開くと顎から「カクカク・ガリガリ」と音が鳴るんです 他にも“口が大きく開けられない” “噛み締めで歯がすり減っている” “ 無理に開けようとすると痛みが生じる”など。 そのような症状でクリニックの受診をされて【顎関節 …→続きを読む

朝、起きるときに足を攣(つ)りやすい方への対処法

朝という一日の始まりから不意に襲ってくる悶絶する痛み おそらく人生の中で一度は誰もが経験していますよね、足の攣り。 その「ウォ~」っといった痛みで起こされると朝からテンションがた落ちですよね。 この「筋肉が攣る」という現 …→続きを読む