今月のセミナーも盛り沢山で勉強してきました。
座学のテーマは「感覚の随意と不随意」
簡単に言うと「不随意運動」とは何も考えない自然な動き。
逆に「随意運動」とは意識して作られた動き。
このテーマを講師の先生が話されている時に思い出したのがWさん。
Wさんは膝痛で来院されましたが、それほど悪くなく順調に回復していました。
構造的にも機能的にも私が施術する限り問題なく動けると思っていました。
ところが痛かった時の記憶が時々甦ってくるらしく、痛くもないのに庇って動作してしまうとの事でした。
膝が痛いのに階段を素早く下りる
結果、自ら膝周辺の筋肉にダメージを加えているようでした。
そんなある日、2階で寝ていると大きな地震が起きました。
起きない家族に「地震だー!」と叫びながら自分は1階への階段をダダダッと駆けて行きました。
その数分後、落ち着き冷静になってみると「あー今あたし一番怖かった下りの階段を下りたのに全然膝痛くなかったわ」と気付きます。
地震が起きて無意識にカラダが動いている時は膝が痛くない(不随意運動)
膝をまた壊さないように庇って動こう(随意運動)
施術の目的として、そこにある痛みだけを取る「対症療法」=「痛みの解消」では長い目で見て良くはありません。
「無意識な動き」と「意識的な動き」のギャップを縮めていくことで本来の自然なカラダの動きを取り戻すことになります。
そのような目的で施術をすることが一年後も二年後も楽なカラダでいられると考えます。
今回の実技も色々やりましたが、ちょうど今悩んでいた肘の施術がタイムリーに出てきて良かったー。次回に即使えそう。