簡単にいえば意識はあるのに体を動かせない状態が“金縛り”
私はたった1回だけですが金縛りの経験あります。
それはカラダのことについて何も知らなかった若かりし日の出来事だったので、頭の中はパニックですよ。
小心者なので「これ絶対幽霊が手足を押さえつけているから目を開けちゃダメなやつ」と自己流の念仏を唱えながらしばらく待っていました(笑)。
体感的には大して長い時間はかかっていないように思えます。
動けるようになってからは変な緊張感で冷や汗をかいていた覚えがあります。
原因は脳の仕業
レム睡眠:眼球運動ができる浅い眠り、体の眠り
ノンレム睡眠:眼球運動を伴わない深い眠り、脳の眠り
金縛りが起こるのはレム睡眠のとき。
意識のスイッチは入っているが運動系のスイッチはまだ入っていない状態
眠りから覚醒して意識が戻り脳から「はい、手足動かして」と電気信号が発せられるわけです。
ところが運動系の働きが完全に戻っていないと、脳と体のスイッチのタイムラグが生じます。
これが金縛りになってしまう理由。
金縛りとは逆で勝手に体がビクッと動いてしまう場合があります。
授業中や電車の中などで。
この現象は「気持ちよく寝ている場合じゃないぞ!」と脳が体に向けて半強制的にムチを打っている状態。
寝てちゃいいけない場面っていう意識はあるわけです。
「明日は絶対遅刻してはいけない!」と思って寝ると大抵は早起きできます。
夢を見ない人
睡眠はレムとノンレムを交互に繰り返していますね。
夢はレム睡眠で見ます。
「夢なんか見た記憶ないよ」という人がいます。
間違いなく見ているはずですが覚えていないだけでしょう。
夢は右脳で見ますが、それを認識するのは左脳。
左右の脳の間にある脳梁(のうりょう)の連携がスムーズじゃないと覚えていないかもしれませんね。
もしくは起きるタイミング。
レム睡眠のときに目覚めれば覚えています。
たまたまノンレム睡眠だったなら、すっかり忘れています(笑)。
ハチマキをしながら寝てしまえばノンレムになりにくいです。
唯一、睡眠は誰にも邪魔されないリラックス・タイムなのに頭蓋骨を締め付けられているわけですよ。
夢は夢でも悪夢を見ます。
たぶん試される人はいないと思いますが…。