先週の番組をようやく今ごろになって観ている。
NHKクローズアップ現代
『治る病気が治らない!? ~抗生物質クライシス~』
抗生物質が効かない耐性菌を持っている方が最近増えてきているようである。
効かないということは強い細菌に対して武器を持たず丸腰で戦いを挑むようなもの。
耐性菌が増えた理由の一つに抗生物質の使いすぎが考えられるらしい。
母親がもし耐性菌を持っていたら妊娠中に赤ちゃんへ感染してしまうリスクもある。
そうやって生まれてきた赤ちゃんは、出産後何らかの細菌から発症しても抗生物質が効かないので命を落とす危険性がある。
今、我々ができる予防策は何かあるのだろうか?
最低限の知識は必要だが、情報を鵜呑みにせず自分で考えることかな。
皆さんもご存知の通り、風邪やインフルエンザはウイルスが原因なので抗生物質が効かない。
なのに熱を下げたいからと安易に抗生物質を処方してしまう医療現場。
結果的に熱は下がるが、それは抗生物質のお陰ではなく自然治癒力で治っているだけ。
当然、抗生物質を使いすぎてしまうと対象である微生物に効かなくなる。
私は薬に対して全否定派ではない。
アナウンサーの最後のコメントと同じで「本当に必要なときに使うべし」という考え方である。
来年になると小児科を探す立場になるわけだが難しい問題。
先日の『ドクターG』のような医師が理想的だが…。
市内のある院では「ワクチンを打たないと…」と半脅迫までしてくるらしい。
なるべく私の考え方に近い院を探すという仕事が残っている。