ちょっと皮膚を刺激すれば誰でも軽い緊張は取れて「あ~楽になったかも」となります。
母親が子どもに「痛いの痛いの飛んでけー」でもそうですね。
ただ、それで楽になったカラダは肝心な根拠が欠けているので一度コケたら総崩れになります。
当院の整体はどんな症状であれ、地に足が着かないようでは本当の意味で「楽」になるとは考えません。
足が安定して始めて膝や股関節の位置が分かっているので骨で立てるようになります。
それが根拠のある楽です。
昔の日本人は長い距離を歩くのが普通でした
それを可能にしたのが草鞋と着物でしょう。
着物を着たことがある人は分かると思いますが、普通の歩幅で歩くと膝が裾(すそ)に当たって着崩れしやすくなります。
そこが股関節に変な捻じれを作らせない可動域の限界なんです。
悲しいことに大股でガシガシ歩く人ほど膝や股関節を壊しています。
そして草履は踵が固定されないので蹴ることが難しく自然とすり足になります。
極力足の上下運動をしないので省エネになるわけです。
これも一生懸命蹴って歩く人ほど外反母趾の確率が高いです。
健康になりたくてウォーキングしているのに矛盾していますね。
その矛盾に早く気づいた人が将来的な「楽」を手に入れられます。