現在、脊柱管狭窄症を患っている81歳の方へ施術しています。
来院当初は5~10分歩いては休むという典型的な間欠跛行でした。
立位は右側へ傾いていて真っ直ぐ歩くのにイチイチ筋肉が補正しなければならない感じ。
普段は電動自転車で買い物に出かけ、歩くのは店内だけです。
カートを押している間はまだ大丈夫ですがカゴを持つ小さいお店では間欠跛行が顕著に出ます。
でも、そのカート押しがヒントになりました。
狭窄というのはその名の通り狭いから起きます。
カートを押すような前傾姿勢ならば逆に脊柱管は広くなりますので長く歩けます。
「今度の買い物ではリュックで行ってみませんか?」
山登りでもそうですがリュックを背負うと自然にバランスをとって軽い前傾姿勢になります。
それを試してもらいたかったのです。
普段の生活の中でできなかったことができるようになるって回復の途中では大事なことです。
自信にもなりますし何より変化を体感することが脳の記憶とすれば最高です。
それでもまぁ歩かない山形県民ですから自転車の乗れない雨の日まで待つことになりました。
行きは財布しか入っていませんから間欠跛行が出ましたが、帰りは買い物の重みで前傾姿勢です。
そして脊柱管狭窄症を患ってから初めてスーパーから一度も休まずに家まで帰られました。
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もちろんリュックだけではなく1分間の体操は家で続けてもらいましたが。
症状の改善は何がヒントになるか分かりませんね。