
改めてヒトは絶妙なバランスで生きているものだと分かります。
静的立位における内側腓腹筋束の短縮と腱の延長は、高齢者の加齢に伴う姿勢の不安定性と関連している
立位で徐々に前傾していきますと、ふくらはぎの筋肉が緊張してくるのが分かると思います。
その筋肉の延長線にあるのがアキレス腱です。
踵の骨に付着しています。
鳥の手羽先がありますね。
しゃぶりついて食べていると骨際にキョロキョロとした半透明の部分が出てくるはずです。
そこが、いわゆる“腱”と呼ばれる部位です。
肉のままでは骨に付着できないのです。
“筋肉”という漢字を分解してみましょう。
筋:一般的に「すじ」と呼ばれる白い部位(腱)
肉:一般的に食べる赤い部位
高齢になった結果、ふくらはぎの筋肉が硬くなると前傾に対して伸びにくくなります。
すると、代わりにアキレス腱が本来よりも伸びて補正してくれるようです。
ただし、腱や靭帯はモノで例えると“ヒモ”なので、基本的にそれほど伸び縮みしません。
だから適度な張力を上回って緩んでしまうと姿勢維持が安定しません。
腱や靭帯が頼りないと筋肉の負担が増えて不調のスパイラルに入ってしまうのです。
特に歩行しているとき横にブレている高齢者が多いですよね。
何でもかんでも緩めればいいってもんじゃありません。
各パーツが「自分の仕事を全うしています」が理想です。
誰かさんの仕事が自分に降り掛かってくるので不満が出ます。
早いうちから自分のカラダを理想的な職場にしていきましょう。














