
カナダ等の海外では繁殖プログラムが成功して山の生態系バランスを取り戻したそうな。
日本では何度もオオカミの再導入を検討されているが、最後の一歩を踏み出せないでいる。
食って食われてが生態系バランス。
一つの種族だけ守るなんてのは綺麗事であり不可能。
何もせず猟友会任せでいいのか?
国民がクマについてどう思っているのか各地で調査してみたらいいよ。
私はクマ鈴やラジオの音を信用していないので持ち歩かない。
それはヒトとクマの時間から。
鈴やラジオはクマが聞いてまだ数十年だろう。
ツキノワグマの寿命は平均20~30年。
遺伝子の垂直伝播を考えれば、まだまだ足りない。
例えばヒトが飽食の時代になったのは精々この50年程度。
その前は飢餓状態が何千年と続いていたわけよ。
だから現代でもほんの少ししか食べていないのに体重が減らない。
何せ大昔は次にいつ食べられるか分からなかった。
そこで少量から最大限に吸収できる内臓に進化したわけ。
その遺伝子は飢餓状態を未だに憶えている。
親から子、子から孫のように代々と。
同じようにクマもオオカミの恐怖を忘れられない。

鳥獣を撃退するモンスターウルフがいい例。
現在生息しているツキノワグマは100%オオカミを見たことがないはず。
それなのにスピーカーからオオカミの声を聞くと即反応し、そそくさと逃げ出していくのだ。
鍵はその音が遺伝子に組み込まっているか。
だからクマ鈴では恐怖の対象ではなく雑音として処理するだけ。
マウスを対象とした動物実験が過去にあった。
動物愛護団体からはクレームが来そうだがパクってもいいのでは。
母グマを檻で捕まえ特定の音を聞かせ同時に痛みを与える。
それを延々と繰り返せば音を聞いただけで恐怖に陥る。
その状態になったらクマを山に戻す。
そして仲間や小グマに言いふらしてもらう。
「人間ってヤベェよ、近づかないのが一番!」と。
特定のクマだけはその音に反応するはず。
だからこの方法は問題解決としてまだまだ弱いよね。
クマはヒトを食べるのか?
私にとっては長年の疑問である。
本音を訊いてみたいよね。
ツキノワグマと会話する妄想
以前は山の麓でお腹を満たせていたのに、過疎化や畑の電気柵によって街に降りてくるしかなくなった。
だから今年は民家が点在する畑の作業中に襲われる例が多々あったよね。
サルと違って「その畑を耕しているのはヒトである」と理解できていない。
サルはヒトを食事のライバルと思っていないので、ヒトが家に帰ってから「ちょっと失敬」とばかりに野菜を持って行く。
クマは「せっかく見つけた餌場なのに、何でお前がいやがるんだ!」とライバル視して襲うのでは推測する。
過去にクマに襲われた傷跡の報告書がある。
人によってはかなりキツイ画像があるので自己責任で。
クマによる顔面外傷13症例の検討
当院におけるクマ外傷9例の検討
執拗に顔や頭部を狙ってくる。
ヒトを食べるためにそこまでするのかなぁ。
肉食動物が草食動物を襲うときは急所の首をガブリ。
その後は栄養豊富な内臓から食べ始める。
食事が目的であれば無駄な労力は使わないと思うのね。
相手から反撃されないように「目を見えなくさせる(目つぶし)」目的なら理解できるが。
植林活動をしようぜ
“桃栗三年”とは言ったもんで、実のなる木は時間がかかる。
そうだとしても未来のためには植林が必要だと思う。
進化の過程でクマは“冬眠”を選択したわけよ。
だからこそ他の雑食動物よりも長生き。
ドングリ、栗、クルミ、銀杏などでお腹を膨らませる。
いずれも木の実は消化が悪いので、冬季間ゆっくり消化しながら仮死状態を続けられる。
銀杏を食べたあとのクマを食べたことある方に伺うと、臭いが肉に移って相当臭いのだそうな。
ヒトもニンニクを食べると体臭がキツくなると同じ理屈か。
この時期に畑の野菜や果樹を食べているクマは冬眠厳しいよ。
消化が良いから途中でお腹が空いて覚醒してしまうだろう。
少しでも山に籠もってもらう時間を長くするために実のなる木の植林活動を進めようぜ。
無計画な針葉樹林の植林が山を痩せ衰えさせるのさ。
それはさっさと伐採して薪ストーブ等のバイオマス燃料に。
そして春は山菜採り、秋はキノコ採りの方に苗を渡そう。
年に2回、入山毎に一苗の植林活動を。
どちらも登山道から外れたところにポイントがあるから、山に満遍なく植林するには効果的だと思う。
やまがた森林(モリ)ノミクスに期待したい。
同時進行でオオカミの繁殖も進めていこう。














