直立の状態から「頭の位置を下げてください」という質問をします。
特に「○○を使って」の限定はしないので、普段の癖が現れやすいです。
お辞儀のように首だけで動かす方は、当然ながら首がこりやすくなる傾向。
同じお辞儀でも腰から曲げる方は腰痛の傾向。
膝だけを曲げる方は膝痛の傾向。
結局、ヒトのカラダは使いすぎたところが痛くなるものです。
現に腰痛時代の私は腰で曲げていましたから。
そういう方へのリハビリとして最適なのはスキー。
ご存知のようにゴッツいスキーブーツを履きますよね。
このブーツは足首の背屈・底屈をかなり制限しますので、いくら膝を曲げても爪先より前に膝関節が行かなくなります。
自然とお尻が後方にスライドし、バランスを取るために上半身は軽く前傾します。
その動作を可能にするのが股関節です。
膝や腰を壊す方の特徴は、その間にある股関節を使っていないんですね。
スキーをするだけで、何も考えずとも股関節を使えるようになります。
その股関節が使えてきますと、骨盤→背骨といった上半身への連動もしやすくなるものです。
雪かきでカラダを壊さないためにも地元のスキー場で楽しくリハビリを行いたいですね。
ギックリ腰の方にもそういう使い方で動けるようになりますが、いかんせんブーツを履く行為が地獄の時間でしょう。
腰痛で立てない場合は、人類の進化を辿るように四つん這いのハイハイから二足歩行へ移行するのがスムーズです。
『アニマルウォーク』という爬虫類のような動きです。
それが上手く行くかは「ヒトのプライドを捨てられたか」が鍵ですよ。