自分より身近な人が適性を見抜くことが多いのよ。
あとはそれに対し素直に受け入れることが大事。
今回、三浦しをん氏の『ゆびさきに魔法』を手に取りました。
一人で営むネイルサロンに訪れる問題の数々。
笑いあり涙あり、やっぱり好きな作風だな~
巻き爪矯正をネイルサロンで行うなんて初めて知りました。
興味が湧いてきて絶賛勉強中!
久々にネイル学校の同期3人と集まる会場が恵比寿のバル。
そこで「待ち合わせなんですが・・・」と言っただけで店員さんは同期2人が待つテラス席に案内。
おそらく店員さんは先客2人のハイレベルなネイルを見て、後から入ってきた主人公のネイルで判断したのだろうと。
間違いなくそうでしょう。
結構観察眼の鋭い店員さんは多いんですよ。
私の業界も世間の縦社会からはみ出している人たちが大半です。
飲み会を開けば「とりあえずビール」なんて始まりは皆無。
てんでばらばらに日本酒やレモンサワー等を注文します。
そこでは、たま~にメモを取らず注文を受ける店員さんがいます。
すごいのはバラバラに注文したドリンクをちゃんと本人の前に置いていくこと。
帰り際に小声で「もしかして将来独立考えてます?」と訊くと「はい、来年に」と返ってきます。
やはりバイトで終わらず、仮想【自分の店】として立ち振る舞っている方は何となく分かりますよね。
適性を知る
私の手は相手を緩ませることに特化します。
この業界に入りたての頃は「隣の芝生は青く見える」状態に何度も陥りました。
例えばオリンピック選手に同行するようなトレーナーっていますよね。
本番前ギリギリまでケアしているシーンがあります。
こういうのは私にできません。
どうしても私が施術すると緩んじゃって、直前ではパフォーマンスが発揮できなくなります。
「しょうがない、これが適性だもの」と認めるまで何年もかかりましたよ。
初対面でいきなり相手の下の名前を呼ぶという芸当をやってのける先輩がいました。
何となくそれを許されてしまうキャラなんですよ。
それと同じ適性なのが主人公の店で雇ったスタッフ。
皆んな施術スタイルが違っていいのです。
私のスタイルは業界から見れば王道をかなり外れた邪道。
でも、それが合っているんだからOK。