時期が時期だけに患者さんからの質問が増えてきました。
「免疫力を上げるにはどうしたらいいんですか?」と。
それは「食う・寝る・遊ぶ」です。
それだけ言うと大抵の方が「はぁ…」という思案顔になります(笑)。
おそらく何らかの食材や飲料を期待していたのかもしれません。
私は施術中に「免疫を上げるにはこういう方法ありますよ」と言ったことがありません。
「○○で免疫力アップ!」なんて商品があったなら身構えます。
言うとしたら「こうすると免疫が正常に働きますよ」です。
それを何も考えずに実践しているのが子どもと動物です。
大人は『遊ぶ』を『運動』に代えてもいいでしょう。
本当は自然な動きの遊びのほうがいいんですが。
スポーツでも言えますが基本的なことができていれば伸びます。
適度な食事・睡眠・運動に勝るものはありません。
普通のカラダになることが免疫の正常な働きを促します。
世の中すべてバランスで成り立っています
自律神経なら交感神経と副交感神経。
交感神経優位に傾きすぎれば不眠症のリスク大。
副交感神経優位に傾きすぎれば登校拒否のようにやる気出ません。
腸内細菌のバランス。
善玉菌:日和見菌:悪玉菌=2:7:1
肉食動物と草食動物。
インパラがライオンに襲われて可哀想と思いますか?
身近なところでは畑を荒らすイノシシ。
畑の所有者は誰しも「イノシシ、この野郎!」と言います。
世の中、草食動物ばかりじゃ緑を食べ尽くされちゃいます。
食って、食われて、バランスが成り立つのです。
免疫が下がればご存知のように感染症のリスク大ですね。
じゃあ逆に上がりすぎたら?
免疫が働かないことを“アナジー”と言います。
逆に働きすぎたら“アレルギー”なんです。
日本人の3~4割が発症しているという花粉症。
それこそ免疫の過剰反応です。
花粉そのものはウイルスと違って食べても何の害もありませんね。
まぁ好き好んで花粉を食べる人はいないと思いますが(笑)。
だから免疫を上げたらすべてが解決!なんてことはないんですね。
何事もバランスなわけです。
アタマの中も免疫も常にニュートラル状態に
天変地異やパンデミックが起きてもパニックにならず正常に判断したり、体内に本当の敵が入ってきたときだけ攻撃すればいいわけです。
バランスよく情報を仕入れていれば偏った思考になりません。
コロナに関して一般の方が100の情報に触れているとすれば私は1,000位。
その量でも分からない部分はまだまだありますよ。
“分かったつもり”が一番怖い状態です。
その瞬間から思考停止が始まります。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず
不安だ、不安だ、という人ほど自ら情報を仕入れていません。
せいぜい情報番組にチャンネルを合わせるくらい。
ヒトの耳は1,500回同じワードを聞くと洗脳されやすいです。
最初は「違う」と思っていても1,500回目には…。
この時期テレビのつけっぱなしには気をつけましょう。
『感染者数』という数字の集計は過去の感染症にありません。
だから比較しようにもできないんですね。
感染と発症の違い
今はどうしても「感染=悪」という雰囲気です。
ただ、感染したら100%発症というわけではありません。
無症状の方の数字が物語っています。
それでも発症より感染の数字を重視している論調。
大人たちの都合で続々と中止させられる中高生たちの大会。
「希望」を教える立場の大人がそれを壊しています。
明るい未来を示すのも大人の役目。開催という勇気。
“命”を盾にされると何も言えなくなる倫理観。
でもね、それを気にしすぎると一歩も動けなくなります。
ヒトとして生きるのを止めますか?
命を守ることは正義。
だから大人は若者たちの「努力してきた、かけがえのない夢や希望」を奪っても無罪。
さて、10代という多感な時期にゼロリスクを植え付けられた子たちはどう成長していくのでしょうか?
免疫をつくるには感染するしかありません。
同じ感染でも自然感染は悪でワクチンは善な感じですよね。
世の大半の方がワクチンの開発を待ち望んでいます。
“感染”の定義に当てはめればワクチン接種も感染者。
接種したら今の無症状と同じようにカウントさせますか?
日本に住み、ヒトらしい生活をしていて一切感染しないでいられるのは至難の技。
賛否両論あると思いますが、感染しない努力よりも正常な免疫システムによって発症させない努力をしたほうが自然ではないでしょうか。
テレビを観て不安になるんだったら、思い切って消しましょう。
不安を煽る情報を断つのも正常な免疫システムに近づけます。
テレビを消せば空いた時間が生まれますね。
ここで過去の自分を振り返ってみましょう。
・○○をしていると自然と元気になれるな~
・□□をしていた頃が一番輝いていたな~
同じ時間を過ごすなら上記のほうが幸せじゃないですか?
何歳からでも始めるのは遅くありませんよ。