『会食恐怖症』の人を助ける手立て

何を隠そう私がその一人。
もう過去形ですけどね。

来週から学校給食が再開します。
静かにお互い向き合わずという方法で。

 

『会食恐怖症』は精神障害の一つ“社交不安障害”に該当するでしょう。

簡単に言えば「人前で食事をすることが苦痛」になること。
普通の人にとって、食事は楽しい時間だと思います。
それとはまるで逆の「吐き気と闘う地獄の時間」なんです。

一言に会食恐怖症と言ってもいろいろな症状があると思います。
私は典型的な「吐いたらどうしよう」タイプ。

克服した今だからこそ言えますが、小学校の給食が原因でしたね。
昭和の頃は食べ切るまで居残らなければならなかったのです。

周りに人がいなかったら食べられるんですが、どんなに教室の片隅で食べていても同級生の目があります。

別に同級生はプレッシャーをかけてくるわけでもないのに、一人で勝手に緊張状態をつくっていたわけです。

中学生から高校の頃

今は給食になりましたが当時は弁当。
対策は2校時と3校時終わりの休憩時間に早弁。
なるだけ人目につかないように。

それでも辛い場合は残します。
が、残すと母親から怒られるので家の裏に埋めてから帰宅。

 

高校生になれば部活後に「ラーメン食おうぜ!」なんていう付き合いもありますよね。

心の中では(やだなぁ)と思っていますが空気を読んで店に入ります。
店に入る前から呼吸毎に胃袋へ1kgの鉛を送り続ける感じ。

その年代になれば「食ったら吐くぞ」と経験から分かっています。
だから注文するのは決まって餃子。

餃子なら何とか1個を飲み込めます。
私のノルマはそこで達成。

あとは「ちょっと味がイマイチだったから皆んなに1個ずつあげるよ」と切り抜けます。

大人になるといよいよ深刻に

その症状が社会人になってからも続くんですから厄介。

勇気を出して「実はこうなんですよ」と言っても「何それ? 俺と一緒に飯を食いたくない言い訳じゃないの」と言われる始末。

症状が見た目に表れるとしたら吐き気で青白くなる顔と冷や汗くらい。
夏場の薄暗い居酒屋では分かってもらえないよね~

そこから人前で吐くんだったら嫌われてもいいやと決心。
「横堀は付き合いの悪い社員」とレッテルを貼られました。
もちろん居心地は悪かったですが精神的には楽でしたよ。

 

何とか克服するために催眠療法を受けたのがちょうどその頃。
自己暗示のアドバイスを受けました。

が、結果的に克服には至らず。
難しいもんです。

病院で胃カメラも飲んで異常がないことを知ります。
あぁ・・・こりゃ完全に精神の問題だな~

抜け出すまでの道

克服できたのは20歳代の後半。
持つべきものは友

その友人は告白しても「へぇ~ そうなの、食えなくなったら残していいよ、俺食ってあげるから」とサバサバしたもんで。

過去に同情してくる人(これはこれで感謝すべきなんですが)もいましたが、こればかりは経験した人じゃなければ辛さを分からないので少しイラッとくるんです。私は酷い人間ですよ。

そこから何かある度に食事に誘ってもらい、少しずつ食べられる量が増えてきました。

最後のほうは私から誘って完食できるまでになりました。
ここまでくれば自信がついていますから余裕の表情ですよ(笑)。

 

この会食恐怖症は一人で克服することは無理でしょう。
どうか友人にそれらしい人がいたら助けてあげてください。

タイプやその人の性格によって対処法は異なると思います。
だから私が克服した方法がすべてではありません。

最初は訊いても、はぐらかされると思います。
私みたいな性格だったら同情よりサバサバが効きます。

一人でも恐怖を取り除いて社会の中に入っていける方が増えていきますように。

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