
50代 女性
来院される1カ月半前から左肩の痛みと可動域制限で悩まされています。
特に夜間痛と仕事で左手を使うときに支障をきたしているとのこと。
左肩の可動域は全方位でロックされていましたので、防衛反応がMAX状態でしたね。
立位は右足体重で左股関節が不安定です。
球関節は肩関節と股関節しかありませんので、同側が連動します。
なので50肩の問題は肩さえいじっていれば直るわけではありません。
放っておいても約2年で50肩の痛みは消えるのがほとんどです。
ただし「QOL(生活の質)が下がるのは耐え難い」と思う方も多いんですよ。
初回時からリハビリ開始。
とても素直な方で一つひとつの動きを確実にクリアしていました。
日常生活で支障をきたしていた痛みは3回目で消失。
関節のロックは筋肉だけではなく、靭帯や腱の軟部組織が関係してきます。
リハビリの内容を毎回変えながら、6回目で右の肩甲骨まで背中から回した左手が触れられるようになりました。
普通の人状態まで改善したので施術は一旦終了。
ここまで順調に進む例は稀なことですね。
一歩でも昨日より前進しよう
リハビリの種類はいくつもあります。
カラダのレベルに応じたのを適時お伝えします。
例えそれをしなくても私は何も言いません。
だから「できなくてすみません」と謝っていただく必要もないのです。
努力されている姿を見れば自然と応援したくなるものです。
「前回からここまでできるようになりました」と言われれば私も嬉しいですよ。
私がこれまで経験してきた中身は全て脳内に詰まっています。
出し惜しみませんので、どんな些細なことでも訊いてみてください。
それをどう利用していくかは自由ですから。
ただ「自分では何も変えたくない」は一番改善が難しいです。
その症状に至るまでの原因はほぼ生活習慣でしょうから。
施術でカラダの変化を促しても3日後には元に戻るだけでしょう。
「それじゃ もったいなくないですか?」というのが私の考え方です。
行動を変えようとする努力だけでも見せていただければ幸いです。