個人的には出せると思っている。
まだ完全に解明されていないが、ヒトがフルパワーと思っている状態はまだ70~90%であるらしい。
100%出し切ってしまうと筋繊維が壊れるからマージンを残す。
それにヒトは知能が発達しているから、ついつい明日のことを考えて全力を出し切れないのだろう。
その明日がなかったとしたら?
“今”を生き延びなければならないから全力で戦うor逃げる。
不審者から追われた話
Aさん(柏木由紀にそっくり)は友人の結婚式の二次会後、家に帰るため駅に向かって横断歩道を歩いていた。
すれ違いざま目がちょっとイっちゃってる男と目が合った。
すぐ目を逸して渡りきったが、反対車線を見るとこちらをジ~と見ている。
(これはヤバイ、追いかけられるかも)と直感が働きダッシュ。
男の横断歩道が赤信号のうちに隠れよう。
そうだ、知人が働いているお店に事情を話し匿ってもらおう。
そろそろ大丈夫かな~ その知人と店の外に出る。
うん、大丈夫のようだ。
また駅方面に歩き出す。
が、あの横断歩道で怪しげな人影を見る。
もう怖くてヤバイ人なのか直視できないから、とりあえず逃げよう。
2つ目の信号が青だからそこまで渡りきりたい。
猛然と走っていると右折で交差点に進入してきたタクシーが。
急ブレーキと同時にジャ~ンプ!
助手席側から運転席側までボンネットを飛び越えて着地。
ただ、走り高跳びのベリーロールのように落ちてしまい左肩を強打。
「おい! ね~ちゃん大丈夫か?」
タクシーの運ちゃんが尋ねてくるも今は逃げることが先決。
痛みを堪えて「大丈夫で~す♪」と笑顔で返す。
タクシーは無傷だったのに後から分かった自分は肩の亜脱臼。
とんだ災難だった。
しかも本当にあのヤバイ人だったか定かじゃないのに…。
現役のスポーツ選手ならともかく、普通の女性がタクシーのボンネットを飛び越えられるだろうか?
それが火事場の馬鹿力だと私は思っている。
ヒトのポテンシャルを甘く見ちゃいけない。
精神科の病棟では1人を3人がかりで押さえることがあるらしい。
やはり鍵は脳だな。
認知症の高齢者も我を忘れれば結構力強い。
脳を上手くコントロールできたらオリンピックで無敵だ。