膝の悪い方が医師から体重を減らすことの他に水中ウォーキングを勧められてプールに通います。
たいていは水中なら楽に歩けますので良くなっている気になりますが地上に上がると元の痛みに戻ります。
「やっぱり浮力で体重が軽くなったからだ」と体重と膝痛を関連付けてしまいがちです。
私の経験上、体重のせいにしている限り、膝痛から解放されることはありません。
水中で動きやすくなるのは圧力の高低差が水圧によって差がなくなるので均一に動けるのです。
水中に入ったからといって膝関節内の構造が変わるわけではないですよね。
変わるのは膝の痛くなりにくい動かし方なんです。
ですからその動かし方を水中で覚えて地上で再現できるようにならなければなりません。
ただプールに入っているだけではもったいないですよね。
そのくらい普段の生活では動かしやすい部位とそうではない部位とでは内圧が違います。
施術で整えることもできますが肝心なのはそれをアウトプットして脳が学習することです。
脳にインプットされやすい姿勢
その脳について学校の先生に共感してもらえることがあります。
それは本を読むときの姿勢。
読書の時間に頭を前後左右に振りながらページをめくっている生徒はほとんど内容を理解していないこと。
頭が固定されることで眼に入ってきた情報を認識しやすいのですがシェイクされると一気に情報処理能力が落ちます。散歩中なら考え事ができてもランニングしていると難しくなるのと一緒ですね。
姿勢もそうですが重い頭を筋肉で支えていると、そちらの姿勢維持に脳のキャパが奪われてしまいます。背骨や骨盤という文句の言わない骨に頭を乗せることで思考力を増すことができます。