昨年脳出血で半身麻痺になった方。
インフルエンザで寝込んでいて1階のトイレに行こうとした時。
突然カラダの右側の自由が効かなくなって階段を転げ落ちてしまったとのこと。
ベッドから廊下に行く途中で血管が切れたんでしょうかね。
意識はあったが痛みもないのに動けず救急車で運ばれる。
いろいろ検査してみると肋骨は折れ脳出血していた。
その流れなら緊急手術となるわけだが「インフルエンザに感染中」という理由で強制的に帰らされる。
仕方なく自宅で安静にして薬だけ飲んでいたら徐々に麻痺が緩和されていく。
インフルエンザの症状が治まり、また病院に行くと画像には綺麗さっぱり出血のあとが消えていた。
これには本人以上に医師が驚き。
リハビリをすることもなく半身麻痺の症状も消えていた。
誰が脳の異常に気づく?
倒れる数カ月前に親戚の集まりで「いつもと様子が違うけど大丈夫?」とは言われていたらしい。
やはり脳の問題は本人よりも身近な人が気づくものである。
自宅療養中に医師から言われた今後のことなど反芻していたそう。
「半身麻痺か~ 夫には迷惑かかっちゃうけど、まっいっか」という考えになったらしい。
大抵の人は現実を受け入れたくない事項なのに、ほんの数分で受け入れた。
こういう精神だと長生きしそう。
この方に施術していると何かの刺激をすればカラダがその都度素直に反応してくれるので自分が上手くなったように錯覚してしまう。
こういう方ばかりだと楽なのだが成長のためには強敵も必要である。
昔の私は腰痛でかなり悩まされていた。
自分で作った痛みなのに腫れ物のように扱って常に敵対視していた。
でも、ある人と話していて「今起きていることは全て必要なことなんだから何もかも受け入れなさい」と教えられ、そこから痛みが軽くなっていった憶えがある。
腰痛、肩こり、辛いけどまっいっかの精神(笑)。