広大な土地を持っている方は夏の草刈りが重労働。
なるべく楽に終わらせるために草刈機を使うと思う。
ところがそれを間違って使うことによって逆に腰痛になってしまうのだ。
様々な持ち手タイプはあるが基本的に本体は右側に。
これは刃の回転方向が左回転(反時計回り)だから。
左脚を軸にして振り子のようにハンドルを右→左に振っていくと楽に刈れるよう設計されている。
それに刃を地面と平行ではなく、若干左を下にして刈ると安定しやすいはず。
ヒトは右利き・左利きに関係なく左脚(足)のほうが安定する。
だから陸上のトラックは左回りだし、そのほうが好タイムを出せるから。
フィギュアスケートでは難易度が高い右回転で3回転を成功すると左回転より加点される。
草刈機で腰を壊す方の特徴は左脚の軸が抜けているところ。
これはメーカーの努力の賜物でもあるかもしれない。
各社、年々軽量化に力を入れているようだ。
女性は比較的筋力がないので端から筋肉に頼らず全身を使って重い物を持つ。
小さい子どももそうだ。
大人からすれば一見無駄な動きに感じられるが、それが一番カラダを壊さない動き。
下手に筋力のある男性は軸に頼らず上半身の筋肉に任せてブンブン振り回してしまう傾向にある。
皆さんが思っているより腰の筋肉って薄いんですよ~
上半身と下半身が同じ軌道で動けば“腰だけ”といった部分運動をしなくなるのだ。
それが上下逆の軌道になると“雑巾絞り”みたく腰が捻れてしまうもの。
草刈機が軽量化されるほど、この捻じれが発生しやすくなる。
「エンヤートット♪」みたいな感じで軽やかに草刈機を振っていくと、自然と力みが抜けて上半身と下半身がバランスよく動けると思う。
次から次へと生えてくる雑草に対し「こんちくしょう!」と思って雑に振り回すと、小石が跳ね返ってきやすいのでくれぐれもご注意を。