
少年サッカーの指導者と話す機会があった。
最近のプレーではパスカットの光景が見られなくなったそうな。
ボールにばかり意識が行ってしまい次のプレーの予測ができていない。
フィールド全体を俯瞰する観察眼が足りていないと。
部活でも言える。
練習前に用意するもの、練習後に片付けるもの。
先輩が指示する前に動けるのが、できる後輩。
会社でよく聞くのが指示待ち人間。
それは観察眼だけでなく仕事に興味がないのかもしれない。
または勝手に進めて責任を追求されたくないタイプか。
戦う前に相手を見抜く力
昔からあったがトラブルにまで発展するのが増えた「あおり運転」
なぜ昔はトラブルが多発しなかったのか?
単に「あおられる前に道を譲っていたから」だと思う。
これも観察眼が為せる技の一つ。
瞬時にミラーから相手のクルマのスペックを見抜く。
敵わないと思ったら直ぐ避けるだけで済むのだ。
野生の世界で殺られるのは相手を見誤った動物。
武士の時代では刀を抜く前に勝負はついてる。
トラブルに巻き込まれるタイプは、そういう経験をしないまま大人になってしまったのかもしれない。
同じ道路でも歩道に例えたらどうだろう。
ピチピチのレオタードを着たオッサンが奇声を上げながら迫ってきたら?
紫のダブルのスーツで眼が血走っている人が近づいてきたら?
絡まれたくなければ普通脇に避けるよね。
だから車道でも同じこと。
小学生の登下校中の列に突っ込んでくる例も増えた。
五感を研ぎ澄ませていれば異常なエンジン音や気配に気づくはず。
一定数、言葉だけでは分かり合えない人がいるもの。
そんな人でも無差別に相手にぶつかっていたらきりがない。
必ずその前にきっかけがあるはず。
相手に「イラッ」とさせる前に避けるだけ。
だから観察眼を日頃から鍛えていこう。