「じゃない」ところがキーポイント

腰痛なら腰、肩こりなら肩みたいな。
そこには原因がないのです。

例えば階段で足が上がりにくい方がいます。
いかにも上げようとしている足が悪そうに見えますよね?
ここで視点を変えてみるのです。

左足を上げるとすれば右足で体重を支えます。
その右足がウォーターベッドのように不安定だったとしたら?

その場合、施術するポイントは上がらない左足ではなく不安定な右足になります。
軸が入っていない足に脳は体重を預けたくないわけです。
だから左足を浮かせようとすると、怖くてブレーキがかかってしまうのです。

丁寧にカラダを使う

先日は股関節を「推進力を得るためだけのパーツ」と捉える方がいらっしゃいました。
確かに推進力は股関節の仕事の一つでもあります。

もし、クルマにサスペンションが備わっていなかったら?
アクセル踏んで前には進むでしょうが、すこぶる乗り心地は悪くなります。

膝でも股関節でも着地した際にその衝撃の圧を上に逃がさないとカラダが壊れます。
前に進むためのベクトルが後方でも圧力を逃がすベクトルは上方です。

そういう複雑な動きを行うために股関節は球関節になっているんですね。
可動域が大きい関節というのは一人何役もこなしているんですよ。

日本刀はそれだけで攻撃と防御、どちらも兼ね備えています。
かたや西洋の戦い方は剣と盾ですね。
戦ったらどちらが強いのでしょうか?

武道の達人やプロスポーツ選手ほど足音がほとんどしません。
決してゆっくり歩いているわけでもないのに。
それは日頃から丁寧にカラダを使っているためです。

おそらくクルマの運転も丁寧でしょうし、居酒屋でもグラスを「ガタンッ」と雑にテーブルへ置くことはないでしょう。

スポーツで怪我しやすい方は日常の動作から変えてみましょう。

ABOUT ME

| 開業16年目の整体師

健康や姿勢のホントのところを伝授します | ひだまり整体院 院長 |【経歴】東京で長年の腰痛を克服し地元の米沢市で開業 ●山形県で唯一の姿勢分析師 ●妻子とネコの4人暮らし

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