別に豚骨スープを作ろうということではない。
真面目な整体の話なのである。
セミナー終了後はいつもの私が施術を受ける時間。
私のカラダは内臓感覚も増して更に下半身も安定してきたが脊柱がうまく繋がっていない。
全てが悪いわけではなく支点をつくってしまう癖がある。
その支点を境に上下に切り分けて一つひとつの椎体を溶かしていく。
そう、文字通り溶かしていくイメージなのだ。
うつ伏せの場合、内臓が下にあり鍋の役割だとする。
そこに椎体一つひとつをポチャ、ポチャと落として煮込んでいく感じ。
睡眠時間3時間の中ずっと集中力を切らさずに耐えてきたのに最後の椎体が落ちた瞬間・・・。
「あぁ~もうダメだ集中力が」その後ズドーンという全身の脱力感。
背骨が解けていく
その背中を触れたI先生は「おぉー!こんな柔らかい背中は初めて」という感想。
別のY先生は「レアとミディアムの間ですね」と。
そこから立ってみると「んっ!? 脊柱はどこ行った?」という感じに。
正確には骨はある。
脊柱一つひとつがリアルに分かってしまい気持ち悪いくらい。
施術を受ける前に「じゃあ胸椎10番だけ動かしてみて」なんて問われたら当然答えは「否」
でも、今なら容易に動かせてしまう。
一部のトップアスリートが何年も努力して得られる感覚に足を踏み入れてしまった。
私は12年くらいかかったが。
よく「丹田に力入れて」という喩えがある。
上記の感覚になってみて、それは半分が正解だと分かる。
丹田は意識ではなくカラダが揃ったら勝手に中心となるもの。