一度目は体力のある年齢で胃がんが見つかり部分切除で乗り切った。
二度目は85歳で同じ胃がん。再発ですな。
病院側は手術の選択肢もあるが年齢が年齢だけに本人(家族)の意向に任せたいらしい。
父「手術したら好きなもの食えなくなるんか?」
子「そうだな、一回切ってるからまた胃が小さくなるし」
父「それだったらいいや、手術しない」
本人曰く、もう85歳まで生きてこられたんだし十分。
手術して寿命が数年延びるより好きなものを食って1~2年早く死ぬほうがいいやと。
他人は黙っておくべし
家族はそうやって本人の意思を尊重させることに納得したが、横やりを入れてきたのは親戚。
「手術させないなんて親不孝者ね」
別にさせないわけじゃないのに勘違いして。
身近でがんの手術をした例を見ている方はご存知だろうが、手術して終わりではない。
そこから長い期間投薬や通院が待っている。
親戚のそんな攻撃をやり過ごし緩和ケアに集中する。
そして現在、がん発覚時より元気に過ごしているそうな。
好きなものを食べたい欲求がある限りまだまだ大丈夫でしょう。
もし、これが手術の選択肢をしていたら(まさにタラレバの話)家族の誰かは仕事を辞めざろう得なくなり一家の経済活動が低下する。
手術による医療費の高騰、退院してからは介護も必要になったかもしれない。
自分の足で動けている今、手術回避の選択肢は間違いではなかった。
患者さんの父に起きた話。
昨日は劇的ビフォー・アフターでも同じ85歳のリフォームだった。
今までの使い勝手の悪い段差だらけの生活がその歳まで足腰&脳が元気でいられた要因の一つだと思う。