ウォーキングではなく「ただ歩く」

はーい、大きく腕を振ってますか~
大股で踵から着地して足趾で蹴るんですよ~

こういう指導された方こそ故障するものです。
だってヒト本来の歩き方から遠く離れていますからね。

瞬発力や一発のパワーでは野生動物に到底及びません。
勝てるとすれば持久力。
狩りではしつこく獲物を追いかけて、相手が根負けしたところを仕留めるのです。

そもそも歩くとはA地点→B地点まで行く移動方法です。
なぜか現代ではウォーキングのような運動のカテゴリに分類されています。

立った状態から重い頭部を前方に少し動かしただけで自然と足が前に出ます。
脚力や腕の振りに頼らない位置エネルギーを使った省エネの歩行。

当然ながら歩幅が大きくなるはずがなく母趾球付近で着地します。
その場で足踏みしながら前に進むと自然とそうなります。
踵着地ではダイレクトに衝撃が届きますよね。

母趾球着地では母趾球がワンクッション先に衝撃を吸収してからの踵なので「ワンツー」という二段階吸収が可能になります。

大人からまだ洗脳されていない子どもたちは大半が母趾球着地ですよ。
そういう「ただ歩く」でいいんですけどね~

溜めをつくらない

「蹴る」という動作は前に進むはずなのに、ベクトルは一旦後ろへ向きます。
100mが速い選手ほど後方への「溜め」がないので、足が地面に着いている時間は一瞬です。
ビーチフラッグは蹴らない練習にいいかもね。

野球の盗塁のような動きも同じ。
左足で溜めをつくると出遅れます。

それよりリードの体勢の膝を屈曲した状態で右足を少し浮かせながら後方に引くと、右にずっこけそうな形になります。
そこでも頭部の位置エネルギーが働いて次の塁への初動が早くなります。

そろそろ3年生が引退して1,2年生が主役になる時期ですね。
怪我で悔やまぬよう基礎はしっかりと。

それが終わると筋トレ〇〇を10回3セットみたいなのが始まるでしょう。
あまり大きな声では言えませんが、あれ、全然意味ないからね(笑)。
単に先輩がやってきたから前年踏襲でやってるだけ。
これを延々とやらせている指導者は筋トレの目的と手段を見失っているわけよ。

勉強でも解ける問題を何回も反復練習したとて何も得られないですよね。
それよりできない問題(動き)を確認したほうが、効率よく成長できますよ~

ABOUT ME

| 開業16年目の整体師

健康や姿勢のホントのところを伝授します | ひだまり整体院 院長 |【経歴】東京で長年の腰痛を克服し地元の米沢市で開業 ●山形県で唯一の姿勢分析師 ●妻子とネコの4人暮らし

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