海外旅行先で膝を傷められた方。そのまま病院に行くという貴重な経験を。
現地で松葉杖を購入し、帰国の際は車椅子に乗り換えられVIP待遇で機内に搭乗したそうな。
帰国してすぐ国内の整形外科に行っても同じ「腱の炎症」という診断。
しばらくは医師に言われた通り、安静にして極力膝に負担をかけない生活をしていたそうな。
でも、慣れない松葉杖で肩はこるし面倒くさくなってきた。
試しに松葉杖なしで歩いてみると、足を引きずるようにだが何とか歩ける。
気持ち的にも「そろそろ大丈夫なんじゃない!?」と思っていた矢先、家族からの言葉。
「まだ安静にしていなきゃダメよ!」
「そういう怪我の傷は結構長引くからね」
善意の悪魔である
おっと失礼、心配しているが故の言葉か。
でもね、こういった善意の悪魔的な一言が回復の妨げになるんだよね。
痛くない範囲で動くのが回復の早道だと経験的に思う。
ぎっくり腰や寝違えで安静に、そして過保護にし過ぎると症状が長引いてしまうのはそんな理由から。
そして迎えた施術当日。検査しても実際に触れても歩けそうなレベルである。
ずっと動かしていなかったので防衛反応が働いている緊張を取り除き、下肢の軸を合わせる。
「それじゃ、歩いてみましょう」
「あっ 普通に歩けるわ!」
別に特別な施術をしたわけではなく、カラダが歩きたがっているところに少し背中を押してあげただけ。
歩けるかどうかというのは家族や友人が決めるものではなく本人が決めるもの。
本人以外はその感覚が分からないからね。
声かけるなら悪魔の囁きではなく、天使の囁きにしてあげてね。