死ぬまで血圧の薬を飲まなきゃならんのか?

3/15付の『広報よねざわ』
4Pに「よねざわ国保だより」として赤字の現状が記載されている。
米沢市の一人当たりの医療費は県平均・市平均よりも高い金額である。

 

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医療費を抑えるにはどうすればいいの?

ということで50歳代以上の年代で高血圧性疾患が上位を占めることを問題視している。

確かに食塩摂取量が多い県民性もあるがそれだけだろうか?
東北でも北のほうは山形県より塩辛いものを食べているぜ。

ヒトは不老不死なわけじゃないから歳を重ねれば血管も老化していくのは自然の摂理。
故に20歳も60歳も同じ数値の枠に収めるのは無理がある。
まさか60歳に20歳のしなやかな筋肉求めないよね?

高齢者には現状よりもっと高い数値にしないと日本から高血圧性疾患の数は少なくなるはずがない。

過去のフィンランドの疫学研究では80歳を超えた最高血圧が180mmHg以上の群で生存率が最も良好だったという成績もある。

夕張市は財政破綻後、財政難のため高齢者に対し積極的な治療(手術や多量の投薬等)ができなくなった結果、平均寿命が延びたという皮肉な例もある。

高齢者に対し痛みの緩和措置だけでは家族からして見殺しにされている気分かもしれないが、切ったり縫ったりして体力をむやみに奪うより遥かに自然で良いのでは。

話は脱線するが、政府が発表した資料によると山形県民の1日の平均歩行数は男性が47都道府県で下から2番目の6207.2歩

女性はワーストの5214.8歩である。

食塩よりこちらの改善に取り組んだほうが高血圧性疾患だけでなく糖尿病予防にもなりそうだ。

数値オーバーなら即クスリ

日本では高血圧症と診断されれば間違いなく降圧剤を処方される。

ご来院されている薬剤師さんから聞いた信じられない話だが「予防のため」という名目で高血圧でもない標準的な数値の方にも処方する医師がいるらしいと。

何はともあれ治療の最初は薬なわけだ。

そして「降圧剤を一度飲んだら死ぬまで飲み続ける」という都市伝説を植えつける。
私のような人は「んなわけあるか」となるが、山形県民は先生さまさまなので本当にそれを信じている。

問題は「血圧だけ高い人」と「脳や心臓に合併症を抱えている人」で分けて考えていないこと。
前者はもしかしたら体質的に高いだけかも知れないぜ。

ところ変わってドイツでは医師に高血圧症と診断されると、まず森林を歩かせる。
しかも医療保険で。『歩行療法』のようなネーミング。

大抵の人は歩けば血圧が下がる。それを習慣化させるのが目的。
薬は二の次ですよ、という考え方は賛成。結果的に医療費削減となる。

山形県はこれだけ山に囲まれているんだからドイツのやり方ができないはずがない。
それでも、お偉いさん方は「できない理由」を探すのが得意なので期待はできない。

薬が毒になった例

2/18放送の『総合診療医 ドクターG』では4カ月前から吐き気がして食欲がない症状。

本来なら飲む必要がない血圧の数値なのに開業医で2種類の降圧剤を処方され服用している。
記憶障害を引き起こすウェルニッケ脳症も併発していて嘘(作話)も言う。

総合診療医は初診時に降圧剤の服用を止めてもらうことを伝え2週間は調子よかった。
ところが3週間目また同症状が起き来院。
それは、また開業医の元に戻って降圧剤の服用が始まったため。

降圧剤の副作用によりビタミンB1が欠乏しウェルニッケ脳症が発症したのが一つ。
同じ副作用で小腸の絨毛突起の萎縮が見られ、病名が「薬剤性吸収不良症候群」と最終診断。

薬は万能ではなく必要がない人にとっては、ただの毒。
安易な降圧剤の処方は新たな患者さんの症状を作ることにもなり無駄な医療費にも繋がる。

以上のことから降圧剤の処方は運動療法で結果が出なかった人のみでいいのではと考える。
年々増加していく私の国保税に対し一言申したくなった。

ABOUT ME

| 開業18年目の整体師

健康や姿勢のホントのところを伝授します | ひだまり整体院 院長 |【経歴】東京で長年の腰痛を克服し地元の米沢市で開業 ●山形県で唯一の姿勢分析師 ●妻子とネコの4人暮らし

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