医師が決めるのではない 自分の人生だから

私より年下の方がガンを患った。
お子さんが私の娘と同年代で他人事とは思えない。

いくつかの選択肢の中で決めたのは手術で患部を切除すること。
お子さんの運動会には間に合わなかったが無事に退院された。
しかし、そこで待っていたのは次のステップ。

「“予防のため”に放射線治療を始めましょう」と。
もうガン細胞は無いのに「正常な細胞もイジメめましょう」と言っているのと同じ。

過去には同じように切除して放射線の流れに乗った方がいらっしゃるが、予後は後遺症で術後より決して芳しくないのを見ている。

医師の治療方針に納得いかなかった上記の方はセカンドオピニオンを受けた。
すると今度の医師は丁寧に説明し「あなたの年齢ではデメリットのほうが上回る」とのことで、そちらを採用した。

そして放射線治療を受けない旨を主治医に伝えると、みるみる顔が不機嫌になっていったそうな。
こういうところでも本性が出るものだ。
医師と患者が対等の関係だなんて微塵も思っていないのだろう。
他人の行動を自分の思い通りにしようなんてのは傲慢なんだよ。

自分の人生は自分で歩むもの。
「Fish or beef ?」みたいなチョイスではなく、医療は命が懸かっているもの。
悩みぬいて自分で決めた選択には例え医師であっても他人がとやかく言わないように。

最期も自分で決める

先日観たドキュメンタリーも色々考えさせられた。
最期を選ぶ ~安楽死のない国で 私たちは~

やはり・・・と言っては何だが死後硬直は顎から始まる。
その数秒前まで喋っていて、こと切れた瞬間に下顎骨がロックするのだ。
バランサーである下顎骨が仕事を放棄することで人生を終えるのだろうか?

 

スイスでは年間死亡者の約2%が安楽死だそうな。
同国で自殺幇助(ほうじょ)が合法化されたのは1942年。
結構歴史が長い。

だからか国民の理解も高い。
チューリッヒ州で2011年に行われた住民投票では約85%が安楽死を容認している。

3年前には私も記事を書いた。
日本における安楽死の現実

今も基本的な考え方は変わらず、一度皆んなで話し合いを行うべきと思っている。
ヒトは不老不死ではなく、いつか必ず寿命を迎えるわけだ。
誰もが避けては通れない道。

病院であらゆるチューブに繋がれながら終えるのも一つ。
そこにはヒトとしての尊厳はあるのかい?

ABOUT ME

| 開業18年目の整体師

健康や姿勢のホントのところを伝授します | ひだまり整体院 院長 |【経歴】東京で長年の腰痛を克服し地元の米沢市で開業 ●山形県で唯一の姿勢分析師 ●妻子とネコの4人暮らし

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