先日の登山では今までの靴ひもの疑問について実際に試す場でもありました。
まず、理想として靴と足が一体化していることが疲れにくいと考えます。
登山靴の靴ひもの締まりを上りと下りでどこまで違いをつけるのか?
中足骨の動きを殺さないための締まりと遊びの範囲とは?
平らな道はほぼ皆無な登山道で足首周辺の締まりはどこまで必要?
上りについては足首の背屈運動をスムーズにするために多少遊びが必要です。
ただ、緩めすぎると踵骨が浮いてしまい疲れの元となります。
更に通常山は上りオンリーではなくアップダウンを繰り返すので下りの底屈運動も考慮しないと。
その延長で凸凹道ではバランスを崩さないために中足骨の動きも大事になります。
7つのひもを通す穴があるとすると先から2~4の穴をキツすぎず緩くすぎずという絶妙な具合に。
幾通りものバージョン
そんなことを考えながら同じ行程でも左右の足で違った条件で歩いてみました。
何度も立ち止まって靴ひもをいじっている姿は他の登山者にはどう見えたのでしょう。
結果的に翌日の下腿の疲れには明らかな左右差が出ていました。
左前頸骨筋と右下腿三頭筋はかなり悲鳴を上げています。
ということは左右で試した条件の中間が良いバランスになるのでしょう。
靴というフィッティングにはランニングと登山で異なった締め方が必要だと実感です。
この実験結果を元に次はまた別の条件で試してみよう。
ボルダリングをされている方から聞いていた「岩壁は腕力ではなく背中で登る」という感覚は少しだけ理解できました。
整体と同じで指の力に頼った圧だと何人も施術できませんからね。
部分ではなく全身の筋肉(筋膜)を連動させるのが大事です。